自転車レース女子Qリーグ・ジュニアNリーグ:速報ブログ

自転車女子Qリーグ・ジュニアNリーグ実行委員会事務局がお伝えする、女子とジュニアの自転車レースとニュースをお届けします!

<牛コラム>レースやイベントの中止や延期、女子の場合は?

<牛コラム:女子レースよもやま話>
コロナウィルスの猛威は日ごとに厳しい状況に繋がっています。先日、今年2020年7月より開催となっていた東京オリンピック、そしてパラリンピックの延期が発表されました。また、2月ぐらいから数々の自転車レースや関連イベントが開催中止、もしくは延期となっております。この後もしばらくは様々な自転車関連のイベントを含めて、中止や延期が発表されると思われます。
そして、五輪においては大会の「延期」が史上初ということですが、自転車レースでは今まで、どのような大会のスケジュール変更や延期、中止があったでしょうか?
 
まず、女子レースについては滅多に中止や延期になることは少ないように思います。というのも、女子については男子以上にレースの企画実現に漕ぎつけるまでイロイロと困難があるため、いざ開催!となるときには、かなり盤石な状況でスタートできるので、あまり大きな変更が起こりづらいです。そのため、今年のような「不可抗力によるストップ」というレアケースにならない限り中止にならないようです。すでに今年については欧州でのコロナウィルス蔓延により、春のクラシックレースであるベルギー「リエージュ-バストーニュ-リエージュ」やイタリアの「ストラーダ・ビアンケ」などメジャーなレースについても、残念ながら男子レースとともに女子も開催中止となりました。
 
そういえば昨年3月の「ストラーダ・ビアンケ」女子レースでは、当時アレ・チポッリーニに所属していた與那嶺恵理選手が大活躍して13位に入ったのでした!

cyclist.sanspo.com

今年はUCI女子ワールドチーム「アレ・BTCリュブリャナ」一員として春先に数レース出場してから、出場予定していた春のクラシックレースが次々と中止や延期決定。今は拠点のオランダで待機状態、非常に大変だと思います。
 
私も縁あって、今までにいくつかの国内外の様々な種目の女子レースに参加してきましたが、たまたま海外で急な中止や延期になってしまったことはありませんでした。基本的には余程のヘビーな天候や災害にならない限りは、予定通りにレースがスタートしてました。ゴールは大変でしたがw

あと聞いた話なので恐縮ですが、海外の男子レースについてはスタート時間が変わったり、スタート地点が変わることもあり、更にはスタート地点に選手達が集まって、さてレーススタート!となる直前にレース運営スタッフが来て「今日のレースはキャンセルになったよー」と聞かされてガッカリ、ということも、ごく稀ではありますが実際にあったそうですw
 
自分で主催していたレースでも、あわや中止目前になったことがありました。以前、埼玉県の秩父市でオフロードレースを企画・開催しておりましたが、一時期、秋と春の年2回開催をしてました。その春の開催が3月で、その頃になると春先の雪がタップリ降ってしまうことがありました。そうなると山の上のレース会場場所まで、参加の皆さんが車で上がって来られなくなるため、スタッフ全員で雪かきをして凌いで何とか開催できました。そしてオフロードのコースは少し雪を残しておいて、レース参加の皆さんには雪の走りを楽しんでいただきましたw
 
一方で参加人数が少なくなって「中止」になってしまったケースが昔、いくつかありました。古い話ですが、男子のレースに混ざって開催される女子レースに参加申し込みして、レース出場の準備をしていたら電話が大会主催から入って「女子レースが3人しかエントリーしてないから、中止にしたいけど出る?」という連絡が来ました。「それでもレースに出たい!」というと「えーー本当に??他の2人は出ないって言われたよ」と言われたので、いろいろと考えて出場を断念しました。そんなことも昔々はありました。今は女子レースへの参加選手が増えたので、有難いことにこのような状況はないですが、もう2度とこのような状況にはしたくないですね。
 
大会主催の皆さんは、レース開催実現までに様々な準備や企画をして用意万端にして当日を迎えています。その中で不可抗力による中止というのは、本当に残念ですし、非常に辛い判断であることは手に取るように理解しております。まだ先が見えない厳しい状況であるからこそ、先を見据えての切り替えや工夫、そして仕切り直しをしていただければ幸いです。私も気持ちを改めて引き締めて、女子QリーグとジュニアNリーグの運営と登録開始の準備を続けていきます。
 
夜明けのない朝はないのです。また素晴らしい朝日を見られるように、引き続き頑張ります!
まずは手を洗いましょうw
<牛>