自転車レース女子Qリーグ・ジュニアNリーグ:速報ブログ

自転車女子Qリーグ・ジュニアNリーグ実行委員会事務局がお伝えする、女子とジュニアの自転車レースとニュースをお届けします!

<牛コラム>女性の体を知っていただくこと、いただきたいこと。

<牛コラム:女子レースよもやま話>
昨日、3月8日は「国際女性デー」でありました。由来を以下より抜粋します。

国際女性デー | HAPPY WOMAN ONLINE|ハッピーウーマンオンライン

『1904年3月8日にアメリカ・ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1910年のコペンハーゲンでの国際社会主義会議にて「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱したことから始まりました。
その後、国連は1975年の国際婦人年において、3月8日を『国際女性デー(International Women’s Day)』と制定。』
なるほど、なるほど。そもそもは「婦人参政権」を訴えるデモから始まったのですね。男女で平等に関われることには男性ならでは、そして女性ならではの立場で関わりたいですよね。
 
私個人の考えとしては、このような活動を通しながら将来はもっと進んで、様々な場において女性が男性に合わせることなく常に女性らしくいられることが本当の男女平等になると思っております。
そのためには、男性が女性の特性を、一方で女性も男性の特性を知っておく必要が大事だと思っております。
 
自転車競技の世界では、まだまだ女子選手の数が圧倒的に少ないので、指導者はほぼ男性になります。となると、なかなか女性の特性が理解しずらい。かなり勉強されて頭でわかっていても、「本当に理解しているの?」となると難しいですよね。でもしょうがないです。特有のコトっていっぱいありますから。それは男性も女性も。
 
そんな中で、特に「コレはわかってほしい」ということが「三主徴」ってヤツです。なんだそれ?
それは「体を動かすのに必要なエネルギーの不足」による「無月経」と「骨粗しょう症」に至る、それが「三主徴=サンシュチョウ」です。
Female Athlete Triad=FATってな言い方する場合もあるみたいですが、ココでは牛らしく、わかりやすくw
分かりやすい解説は下記よりご覧ください。

www.waseda.jp

これは図解入りで、更にわかりやすいです(PDFファイルです)

https://www.jpnsport.go.jp/jiss/Portals/0/column/woman/seichoki_handobook_5.pdf

端的に言ってしまうと、特に成長期(中学生とか高校生ぐらい)に競技に勝たせるため、短期的に成績を伸ばすために「無理な体重制限」をして、女性には大事な生理が止まってしまい、それにより骨の成長が妨げられて骨粗しょう症に至ってしまうことです。
これにより、せっかく体が一番成長する時期=成長期に体が育たなくなり、アスリートとして活躍する時期には体がボロボロで、更に女性としての体の機能も低くなって苦しみ続けることになる、ということです。そんなことまでして将来ある選手を目先の成績のために、体に良くないコトをして手軽に育てようというコーチや指導者はダメダメなのです!
 
切なる現状はいっぱいありますが、その一例が下記リンク、こちらはマラソン女子選手の例です。
「過酷な体重管理、引退後も尾を引く摂食障害「人生を長い目で見て指導を」と訴え―原裕美子さん」

medical.jiji.com

過度な体重制限は摂食障害にも繋がるから、本当にキケン!
ラソンや体操とかは、成績の伸び=体重の軽さ、が直結しやすいので危険なのです。自転車もヒルクライムとかだと体重軽いほうが、登坂ラクになるから適度なダイエットは効果ありますが、無理なダイエットになっているとヤバイです。
本来、スポーツとは「心身が健康になるためのもの」であるはずなので、選手たちが限界を超えて体をいじめるのはココロにもカラダにも良くないと思います。
 
子を産み、母となる素晴らしい能力を携えて生まれた女性であること、その「しなやかさ」を生かした女子選手を今後も育成し強化するために。弊リーグでも今後、女子だけでなくジュニア向けの「カラダに良い」情報を発信しながら実践していきます!
<牛>